ランキ流

浮き沈みの激しい世の中で流行ったり評価されてるモノを題材にしながらゆるく書いてます

ピーチ欠航の連絡後、電話は繋がらずホテル代も払い戻しもNGで沖縄にもう1泊した話

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念願の沖縄旅行。GW明けを狙ったお得感満載旅行。でも帰りの飛行機で、ピーチ(Peach)が急遽欠航となり、やむなくもう1泊した時のお話です。

今回は、ピーチのセールで関西空港から沖縄(那覇)までの航空券が格安でゲットできました。セール価格で、片道2490円くらいだったかな。受託手荷物や座席指定等の追加費用がかかっているので、実費としてはもう少し高くなってます。それでも沖縄に行くコストとしては破格です。

でも、帰りの便が、まさかの欠航・・・。

ピーチでは欠航になってもホテル代の補填はしてくれません。完全なる自腹。後続の便に空きがあってそれに振り替えれるなら、その日のうちに大阪に帰ることができます。でも、この時は翌日の便に乗る以外に方法がありませんでした。

格安(ローコスト)で旅行を計画できて「わーい!」と喜んでました。なのに、格安航空会社「LCC」(ローコストキャリア)のわなにはまって、思わぬ追加コストが発生してしまって目が点。そんな皮肉なエピソードです。

今回は「ピーチの欠航」というテーマで、その際に生じたできごとや感じたこと、今後注意しておくべきこと等をまとめてみたいと思います。

  

ピーチ欠航の連絡がフライト2時間半前にメールで届いた

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今回は「ABCレンタカー」で車を借りました。スズキのスイフト。ワインレッドのボディが渋くてかっこよかった。そして軽快に気持よくドライブさせてもらいました。

午後3時。フライト時間の2時間前には車を返す必要がありました。その前にガソリン満タン給油。レンタカーの営業所の近くのガソリンスタンドに寄りました。

その時に、iPhoneに目をやると、信じられない内容の通知が画面に表示されてました。

「Peach◯◯便が欠航になりました」

iPhoneのGoogleアプリがGメールの内容を自動的に読み取った通知だと思います。実際のメールは2時間半前に届いていたようです。

何かの冗談かと思いました。これまで飛行機は何十回と乗ってますが「欠航」なんてはじめての経験です。おーい、どうすればええねん。

レンタカーも事故なく無事に返すことができそうで、あとは飛行機に乗ってのんびり帰るだけだー、とホッとしていたところに、まさかの不意打ちです。

しかも連絡はメールの1本だけ。それもたった2時間半前。直接、電話で連絡があるわけでもありません。何時間も前というタイミングなら、こちらもいろいろと対応ができたりするのですが、こんなに直前なんですね。受信用のメールアドレスによっては、すぐにこのメールも気づかないでしょう。空港カウンターまで行って、やっと欠航の事実に気づくという人も多いと思います。

 

ピーチのコンタクセンターの電話がまったくつながらなかったため空港カウンターへ

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本当に自分が乗る予定だったピーチの便が欠航になったのか、まだ信じられない自分がいました。改めてWEBで確認です。まだ事実に向きあえてません。

ピーチの運行状況は公式サイトTwitterで確認することができます。でも、どれだけ確認しても、やっぱり「欠航」という事実に偽りはありませんでした。これで、自分の置かれている立場をはっきりと受け入れることができました。

こうなったら、別の方法でどうやって大阪に帰るのか?それを真剣に考える必要があります。

まずはピーチのコンタクトセンターに電話です。この日は後続の便がまだひとつあったことは知ってました。それに振り替えできさえすれば、大阪に帰ることができます。でもこの欠航で、自分と同じようにしたいと思う人は大勢いるはず。

そりゃ、こんな状況なら簡単につながるはずはありませんよね。コンタクトセンターにはどれだけ電話してもつながりません。つながらないというよりも、いくらかけても「混み合ってるので時間をおいてかけ直してください」というアナウンスで電話が自動的に切れてしまうだけ。これでは拉致があかないので、空港のカウンターに直接行く以外方法がありません。

空港に向かう途中も電話をかけ続けますがやっぱり無理。早くピーチの空港カウンターまで行きたい!でも那覇空港では、すんなりたどりつけません。なぜなら、ピーチのあるLLCターミナルには、レンタカーの送迎バスは出入りできないのです。タクシーも、マイカーも徒歩もNG。国内線ターミナルから出ているシャトル送迎バスを使うしかありません。(許可されている指定レンタカー会社の送迎バスを使うことも可能なようです)

つまり、一旦国内線ターミナルまで行って、そこからまだ移動する以外ないということ。1秒でも早く、LCCターミナルまで行きたいのに、イライラが募ります。

 

ピーチの欠航の頻度は多いのか?欠航率ランキングは意外にも・・・

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ところでABCレンタカーの営業所で、欠航の話をしたところ「ピーチの欠航頻度って多いですよね」なんて言葉が返ってきました。

たしかに大手の航空会社より、LCCのほうが欠航が多い気がします。

でも本当にそうなのか?ピーチの欠航率って高いのでしょうか?

タビリスの記事で2014年度の欠航率ランキングが紹介されてました。

【欠航率ランキング】(単位:%、カッコ内は前年)

  1. ピーチ 1.11(0.55)
  2. スターフライヤー 1.20(1.59)
  3. 全日空 1.31(1.21)
  4. バニラ・エア 1.31(2.00)
  5. 日本航空 1.34(1.26)
  6. ソラシドエア 1.40(0.85)
  7. 日本トランスオーシャン 1.44(1.13)
  8. スカイマーク 1.63(1.03)
  9. ジェットスター 1.68(1.00)
  10. 春秋航空日本 1.84(–)
  11. エアドゥ 2.32(1.50) 

うわー、やっぱりピーチが一番欠航しているのかー、と勘違いしそうですが、実はその逆なんですね。ピーチの欠航率が一番低いというデータになります。その前年2013年度も0.55%という欠航率で優秀ですよね。

しかし、同記事を見てもわかりますが「遅延率」でいうとピーチの成績はよくありません。安いから遅れるのはある程度仕方ないかもしれません。

それにしてもピーチ欠航の確率は少ないというこの事実には驚きです。

なお国土交通省では2015年度のデータも途中まで公開されています。肝心のピーチですが、2014年度よりはデータは落ちています。つまり欠航が増えているということ。でもJALやANAといった大手航空会社とほとんど変わらない程度です。

つまり、ピーチの欠航がほかに比べて特別多いというわけではないことはこれらのデータを見てもわかります。

ということは、私の場合は単に運が悪かったとしかいいようがありません。

 

ピーチ欠航の理由

さて、今回の欠航ですが、その理由は「機材」の問題ということしかわかっていません。これ以上の情報はありませんし、私自身も飛行機についてくわしくありませんので、原因はさっぱりです。ただ台風や地震の影響でないことはたしか。天候には関係ないので、あくまでもピーチ側の問題です。

これだけは言えるのは、LLCの場合は、少ない機体でやりくりしてるということ。これが遅延率の高さにもつながっているということです。ただ、この時は運悪く、遅延では済まずに欠航という最悪の結果になってしまいました。

 

欠航の場合、ピーチのセールで購入した航空券なら払い戻しや返金はNG

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さて、レンタカーの送迎バス、そして送迎シャトルバスを乗り継ぎ、やっとLCCターミナルに到着です。ピーチのカウンターはもっと騒然としていると思いきや、拍子抜けするほど静かでした。カウンター前にも数えるほどの人数しかいません。当初のフライト時間の1時間半前だったので、これからもっと大変な状況になっていくのかもしれません。

そしてやっと私の順番がきました。私の理想は、ひとつ後の便に振り替えてもらって、この日のうちに大阪に帰ること。

でも、結果は無残でした。振り替えられたとしても、一番早くて翌日の午後の便になってしまうとのこと。この日のひとつ後の便は、すでに満席ということなのでしょう。これはもともと満席だったのか、それとも欠航の影響で残席がそれまでに埋まってしまったのかは未確認なのでわかりません。

なお、セールで購入した航空券は、払い戻し(返金)はできないということでした。そもそもセール価格で買ってるので、払い戻ししてもらってもしれてます。でも、他の航空会社を使ってこの日のうちに帰る必要があるなら、払い戻ししてもらえないのは痛手になります。

なおピーチ側から他の航空会社への案内はしてもらえません。これは自分でどうにかするしかないということです。

いずれにしても払い戻ししてもらえない以上、振り替えだけはしておかないと損。そんなわけで、翌日の午後の便に振り替えてもらうことにしました。手数料はかかりません。座席も指定できました。

とりあえず翌日には確実に帰られる手配は完了。この後、別の航空会社を使って当日中に大阪に飛べるかどうか考えることにしました。

 

他社便も空きがほとんどなく、わずかな空きも高すぎてアホらしくなる

ピーチの欠航が影響してるのか、他の航空会社もほとんどダメでした。ジェットスターも空きなし。ANAに関しては、プレミアムクラスが若干残ってましたが、計算したところ家族全員でなんと12万くらいになるとのこと。今回の、飛行機代、ホテル代、食事代の合計額より高くなります。そんなアホらしいことあるかいっっ!!!ちなみにこの日は空きはありませんでしたが、プレミアムクラスじゃない席でも8万くらいにはなります。JALも一緒くらいですよね。だからJALはもう確認すらしませんでした。

ということで、もうこの日のうちに大阪に戻ることは断念。東京からなら新幹線使うとか、別の交通手段も考えられますが、沖縄だとにっちもさっちもいきません。

 

ピーチ都合で欠航になっても、ホテル代は負担してもらえない

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というわけで、翌日のピーチで帰ることに決定。そうすると宿の手配が必要です。でもこれは飛行機と違って選択肢が豊富です。楽天トラベルで、すんなり見つけることができました。

無事にホテルを予約し、那覇市内でもう1泊することになりました。二泊三日の旅行の予定が、まさかの三泊四日に。翌日の予定はなんとか調整ができました。

さて、今回はピーチの都合で欠航となったわけですが、それでもホテル代の補填はしてくれないので注意が必要です。なお、同じLCCでもジェットスターだとホテル代や食事代、交通費等が補填されたケースがあるようですね。うらやましすぎる。

 

欠航で迷惑を被っているからといって受託手荷物の重量超過は大目に見てもらえない

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ピーチでは受託手荷物の重量は20kgまで許されてます。今回はピーチ都合の欠航だったので、多少の重量オーバーは見過ごしてもらえるかも、と甘く考えてました。けど、わりと厳格なルールがあることがわかりました。

一夜明けて、翌日のフライト時間になりました。搭乗手続きをして、スーツケースの重量を計測してもらったら21.4kgという表示。重量オーバーの指摘が入りました。

「欠航になって宿泊日数が増えて、荷物も増えたんですが・・・」と言ってみたのですが、ダメでした。でも「20.9kgまでなら大丈夫です」とのこと。これは欠航とか関係なく、一応許容されてる数値のようです。仕方なく、ジーパンをスーツケースから取り出して重量調整しました。

 

ピーチが欠航になって最悪?でもよく考えたらアクシデントもイイ思い出

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欠航になって「もう最悪だー」という思いがあった一方で、実は「もう1泊できるのかー」という嬉しさがあったのも正直なところです。

これが仕事で来てるなら、本当に最悪かもしれません。でも、今回は旅行です。こういうトラブルも旅行の醍醐味ですよね。

というわけで、追加で予約したホテルも安さだけでは選びませんでした。せっかくの旅行だから楽しもうと。なので、レビュー評価の高い、滞在満足度の高そうなホテルを選択。けっして超高級ホテルというわけではありませんが、プールや温泉もついているホテルにしました。

アクシデントもたまにはいいのかもしれませんね。想定外のお金はかかっちゃいましたが・・・。

 

遭遇する確率はかなり低いがピーチの欠航リスクへの対策は?

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さて、ピーチの欠航率はそれほど高いわけではありませんが、私のように運が悪ければ同じようなアクシデントに遭遇する可能性はあります。

同日中のピーチ便に振り替えができればいいですが、それができなければもう1泊(場合によっては2泊?)しなくてはいけません。これは追加のホテル代が発生するということ。でもピーチはこの費用を補填してくれるわけではないことは、前述したとおりです。

ということは泣き寝入りするしかない・・・わけですが、保険に加入しておけば話は別です。

というわけで、このホテル代がかかってしまう場合にどう備えたら良いか、いくつかの方法をあげてみたいと思います。

 

飛行機の欠航・遅延に備える保険に加入する

これは保険会社によってネーミングが違います。でも単独の保険で加入できるものはほとんどありません。旅行保険の特約やオプションとして追加するという形になります。「出発遅延費用・欠航等補償」とか「航空機遅延費用等保険金」等と呼ばれたりしています。

 

ジェイアイやAIUの国内旅行保険

ジェイアイの国内旅行保険には「航空機欠航付きプラン」があります。JTB等の代理店を通して契約するタイプと直接オンラインで申込ができるタイプがあります。欠航に備える目的に限れば代理店を通して加入したほうが安そうです。宿泊費用として最大1万円まで支払われます。私と同じ条件でたとえば3泊4日なら800円という保険料です。

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しかし後者のオンライン契約の場合は、1500円ほどかかってきます。いずれも出発の10日前までに申し込む必要があります。

AIU国内旅行障害保険にも航空機欠航補償付きプランが用意されており、同条件だと1万円までの補償で800円の保険料と、ジェイアイとほぼ同じです。

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ピーチの旅行保険

実はピーチ自体も旅行保険を出しています。こちらも欠航に伴うホテル代や食事代・交通費等が発生した場合は、最大1万円が補償されます。3泊4日という条件であれば1,151円という保険料です。ちなみ片道だけなら781円です。

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ジェイアイの保険よりは少し高いですね。でも、このピーチの旅行保険はピーチの航空券を買う時に加入することができるので便利です。ただ購入後に加入することができません。

 

クレジットカードに付帯の旅行保険

クレジットカードの中には航空便欠航・遅延費用が付帯されているものがあります。年会費無料のクレジットカードでは存在しないようですが、ゴールドカードの中には付帯しているものがわりとあります。ただ、旅行代金をそのクレジットカードで支払っていないと保険がおりないケースもありますので注意が必要です。

そんな中、このカードが一番安く持てるんじゃないかというのがあります。年会費が1,905円(税別)という「MUFGカード ゴールド」です。初年度に関しては年会費無料ですので、試しに作ってみるのもありです。

このクレジットカードなら付帯サービスとして「国内渡航便遅延保険」がついており、飛行機が遅延、欠航等になりホテル代が必要になった場合、最大2万円まで補償されます。ただし、航空券をこのカードで決済しておかなくてはいけません。

初年度は年会費無料とはいえ、2年目からは年間約2000円かかります。ということは、ピーチに乗るのが年に一度程度なら、国内旅行保険に加入したほうが安上がりです。ですので、このクレジットカードを持つ必要性がほかにもある人にとっては検討してみる価値があると思います。

もちろん、この他にも付帯サービスのあるゴールドカードはあります。保有のカードを今一度チェックしてみて、アップグレードしてみるという選択肢もありかもしれませんん。

 

今後の教訓

ピーチの欠航についていろいろ書いてきました。たしかに欠航になると、もう1泊する必要が生じたり、別の交通手段を使うことを余儀なくされます。これは大変なことです。ホテル代や交通費、食事代もかかってきます。

ピーチの欠航率は1%程度と少ないですが、高い遅延率のため、欠航にはならなくても同等のリスクははらんでます。やはりそのためには上記の保険で身を守るほか仕方ありません。「運が悪かった」と嘆いていても仕方ないわけですね。

というわけで、1000円程度のコストですので、次回ピーチに乗る時は必ず保険に加入していこうと思います。 そして、翌日には大切な予定を入れておかないこと。これは見落としがちですが重要な事です。今回、私は翌日に結構たいせつな予定がありましたが、なんとか調整できました。

 

でもピーチは好き!

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今回はピーチの欠航で、まさかの沖縄で足止めを食らうというアクシデントに遭遇しました。それでもピーチを嫌いになったわけではありません。ホテル代も補填してくれないのは残念ですが、そこは安いから仕方ないと元々割りきっていました。(保険に入ってなかったのは失敗でしたが)

やっぱりピーチのこの「安さ」は大きな魅力なんです。次回のセールを待ち構えて、また格安旅行を計画したいと思います。

そして実はピーチのオフシャルクレジットカードにも申し込みをしてしまいました。年会費無料の「ベーシック」と年会費5000円の「プレミアム」がありますが、私は前者の「ベーシック」を選びました。会員限定航空券セールが年2回あるそうですので、それが楽しみです。

このカードに欠航や遅延の補償サービスが付帯されているといいのですが、残念ながらありません。

さらにいうと「Peach Express」というセール情報を1日早く教えてもらって購入できるサービスも気になってます。これは年会費で5000円かかりますが、セール価格で確実に安く買えるならすぐにペイできそうです。でも、これはまだ検討中です。

このようにピーチの欠航をきっかけに、その魅力にどんどんはまってる自分がいます。

また旅行に行こう!